【書評】「妻に捧げた1778話」
先日の『アメトーーク!』で読書芸人特集が放送されました。
その中でメイプル超合金のカズレーザーがプレゼンした本が話題になっています。
それがこちらの一冊
カズレーザーが「15年ぶりに号泣した」と紹介した一冊は、放送直後からネットでは注文が殺到し、Kindleストアランキングでは一時は1位にまで上り詰め、hontoネットランキングでも上位に登っています。
10年以上前の本ということもあり、書店では在庫の品薄状態が続いているようです。
この反響を受け版元の新潮社も緊急重版を決定したようです。
僕もアメトーーク!はリアルタイムで見ていたのですが、放送直後に早速Amazonで注文しました。
で、早速読んでみた感想はと言うと、、、、、
正直言って僕にはあまりハマりませんでした。
病気になった妻の為に1日1話物語を書き、それを紹介するという内容なのですが、新書の分量ではとても扱いきれる内容ではないと思いました。
物語を書いた時点での妻の体調や家族の状況、筆者の心情を解説されていましが、いまいち深く入ってこないのは僕の想像力が不足しているからなのか。
妻との出会いの背景や人柄の描写が少なく、おそらく妻に対する愛情の深さが全然伝わりきれていないので、大幅に感情移入するということもありませんでした。
もちろんこれは小説ではないので、読者を感動させる為に書いているわけではないと言うのは理解しているつもりではいました。
そしてそれは筆者の目的とするところではないと言われてしまえばそれまでなのですが。
ただ、自分の愛する人が病気になってしまった時、自分に一体何ができるだろうとは深く考えさせられました。